個人の産院に誘発分娩のために入院したところ、
結果的に公立の総合病へ救急搬送されて緊急帝王切開で出産しました。
想定外の出産となってしまい、入院中に「あれ、出産費用ってどうなるんだろう?」と少し退院時のお会計のことを不安に思いました。
同じ想いをしている方の参考になれば幸いです。
尚、私の場合、地方の病院での出産です。一つのケースとしてお許しください。
緊急帝王切開の出産費用明細書 約45万円
退院時に病院からいただいた「出産費用明細書」より紹介します。
合計 ¥452,140(代理受取額 ¥420,000)
- 入院料 ¥0
- 室料差額 ¥22,680
- 分娩介助料 ¥185,000
- 新生児管理保育料 ¥0
- 産科医療補償制度 ¥0
- 検査・薬剤料 ¥1,390
- 処置・手当料 ¥300
- その他 ¥7,250
- 一部負担金 ¥219,520
代理受取額とは、直接支払制度を利用した出産一時金です。そのため、実質の支払額は、この合計との差額分の32140円です。
実際、病院窓口で支払った金額はいくら?
私の場合は、ちょっと複雑で、お支払いが複数に分かれていました。なので、単純に上記の32140円ではありませんでした。
まず、月末の出産だったため、入院は月をまたいでになりました。緊急搬送先の総合病院での出産入院費用のお会計は月ごとに2つに分かれていました。
そして、生まれた赤ちゃんは、産科ではなく小児科の扱いになり、別会計でした。
最後に、救急搬送される前の、分娩予定だったもともとの産院へのお支払いの必要がありました。
詳細を簡単にまとめてみました。
緊急搬送先の総合病院への帝王切開と入院の費用 約32000円
これが、出産費用明細書に記載されていた部分で、月末に出産入院し、翌月の上旬に退院したので、月ごとに精算されて、2つに分かれていました。
請求額は、14230円と17910円で、合計32140円でした。
赤ちゃんの入院費用 約66000円
これも、月をまたいで入院していたので、2つの請求書に分かれていて、55430円と11280円となっていました。
しかし、これは子ども医療費制度で実質無料になる部分です。
ただ、私は里帰り出産だったので、まず自分で支払う必要がありました。後で、住民票のある自治体に申請すれば戻ってきます。
もともと分娩予定だった個人病院への支払い 約35000円
救急搬送される前に、誘発分娩をする予定で入院していた1泊分の入院費用です。
窓口で支払った合計金額は約133000円
子ども医療費制度で戻ってくる部分もあるのですが、それは数ヶ月後のことなので一時的にお財布からの支払いはこのような感じになりました。
緊急手術ということですごく高額になるのではないかと青ざめていたので、正直なところ思ったほど高額ではなく安堵しました。
そして、普通分娩から帝王切開という医療行為になってことで、更に救いの神が現れました。
おまけ:緊急帝王切開になった結果、意外にも黒字に転じた出産費用
生命保険が適応された 約20万円
妊娠出産は、病気ではないので出産まで順調に行けば実費ですが、吸引分娩や帝王切開など医療行為となると生命保険が適応されます。
救急搬送される前に入院していた、個人病院の入院分も含めて生命保険の手術金や入院保障、見舞金が10日分全て降りました。
出産費用がプラスに転じるとは思ってもみませんでした。
健康保険組合で高額療養費などが適応された 約17万円
ひと月に一定額以上の医療費が原則かからないという「自己負担限度額」があります。
自己負担限度額を超えた費用は、健康保険組合に「高額療養費」を申請することで払い戻しされます。
払い戻しされるまでで3ヶ月ほどかかりますが、夫の給与と一緒に、自己負担限度額との差額分、約11万円が振り込まれました。
ただ、自己負担限度額は月ごとになるので、私の場合、月をまたいでしまったので、出産費用全額に対してというわけにはなりませんでしたが、かなりありがたい制度です。
更に、健康保険組合から家族療養付加金が約6万円ほど支給されました。
事前に、高額療養費はいくら戻ってくるのかの目安はわかる?
出産後、退院時での精算の際にもらう出産費用明細書の「一部負担金」の金額を確認しましょう。
その一部負担金の金額から、上の表にある自己負担限度額を引いた金額が高額療養費として戻ってくる金額の目安です。